場 所:盛岡駅東口・駅前広場
啄 木
ふるさとの山に向ひて
言ふことなし
ふるさとの山はありがたきかな
碑陰
石川啄木五十回忌記念
盛岡市
盛岡啄木会
協賛 興産相互銀行
昭和三十七年十一月
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♪5月の連休を利用して盛岡に行ってきました。石川啄木にゆかりの地を少し訪ねてみようと、思いきって遠出することにしました。
♪6日(土)の午後、東北新幹線「はやて23号」(上野15:02)八戸行きで盛岡に向かいました。盛岡着は17:22。宿は、いつもは民芸品を扱う光原社分店(北の光原社)が一階にある「北ホテル」に泊まることが多いのですが、今回は、駅に隣接している「ホテルメトロポリタン盛岡(本館)」にしました。
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ホテルメトロポリタン盛岡(本館)
場 所:岩手県盛岡市盛岡駅前通1―44
電 話:019―625―1211
♪夕食の場所は、東京を発つ前に、「和かな」(ステーキ・鉄板料理)を予約しておきました。「和かな」は政府登録国際観光レストランだそうで、岩手県産の前沢牛と三陸産の海の幸を、カウンター前の鉄板で直接、シェフが調理してくれます。コースのものを頼みましたが、さすがに国産の本物は違いました。お店の雰囲気といい、味といい絶品でした。
「和かな」
場 所:盛岡市大沢川原1―3―33
電 話:019(653)3333
♪翌朝、駅ビルのなかにある観光案内所に行き、盛岡市内の観光案内地図(『歩いてたのしむまち 盛岡 MAP』)をもらいました。地方都市の史跡などの写真を撮りに行くときは、できるだけ、地元の観光案内所に立寄ります。新鮮な情報を得ることができるからです。係りの方に「でんでんむし」と名付けられた「盛岡都心循環バス」があることを教えていただきました。
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駅前広場(バスターミナル)に降りて、早速、「でんでんむし」の一日乗車券(大人300円)を購入しました。
「でんでんむし」バス停の名前
(1)盛岡駅東口(『啄木盛岡駅前歌碑』)
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(2)旭 橋
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(3)材木町南口
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(4)啄木新婚の家口(『啄木新婚の家』)・・・・・→(『北風に立つ少年啄木像』)
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(5)中央通三丁目
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(6)中央通二丁目
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(7)中央通一丁目
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(8)岩手医大前
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(9)本町通一丁目
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(10)上の橋
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(11)上の橋町
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(12)若園町
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(13)バスセンター(神明町)
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(14)バスセンター(中三前)(『もりおか 啄木・賢治青春館』)
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(15)県庁・市役所前
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(16)岩手公園(『啄木歌碑』)
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(17)菜園川徳前
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(18)柳新道
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(19)開運橋(『啄木であい道』)
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(20)盛岡駅東口(『啄木盛岡駅前歌碑』)
♪盛岡駅東口の駅前広場は、チューリップで埋まっていました。綺麗に咲いています。チューリップの背景となる駅ビルの正面に「もりおか 啄木」の文字が掲げられています。この文字は、啄木自筆の文字を集字して使用されたものだそうです。盛岡の方々の気持がいまに伝わってくるように感じました。
♪盛岡駅東口の駅前広場に石川啄木の歌碑が建っています。これは、石川啄木の50回忌を記念して、昭和37年(1962)11月に盛岡市と盛岡啄木会によって建立されたものです。
♪この歌碑は、啄木の歌碑のなかでも最も大きなもので、東北新幹線の開通に伴う駅前の改修工事の際に、一時的に盛岡市立図書館内に移されました。工事終了後に駅前にもどされることになるのですが、歌碑の重量が25トンもあり、安全を考えて開運橋を通らず、新築の旭橋を通ってもどされたとのことです。
♪「ふるさとは遠きにありて思うもの」と歌った詩人(室生犀星)もいますが、ふるさとの山や川の風景は、どんな環境にあっても、わすれることができるものではないのでしょう。ふるさとの風や水の流れは、体感となって、いつまでも、五感に残っているのではないでしょうか。
参考文献
『啄木文学碑のすべて』(株式会社白ゆり学習社出版部編 1986)
(平成18年5月8日 記)(平成30年9月8日 追記)(令和5年1月28日 追加)